雨穴作 “変な地図” を発売日に買って、一気に読んだので感想を書こうと思います。
一応ネタバレは無し、どちらかと言うと『雨穴作品』のオススメ記事になってます。
【過去作品との比較・あらすじ】
雨穴氏の代表作 “変な家” は、どちらかと言うと 『過去の出来事を紐解く』と言う雰囲気が強かったです。
今回はそう言った作風は残しつつ、これまでの作品で解決・解説を担当してきた栗原が、大学時代に経験した事件をリアルタイムに解決するという要素が強く、臨場感のある作品になっています。
簡単にあらすじを説明すると……
主人公・栗原は亡き祖母の家で謎の地図を見つける。祖母の死の秘密を探るために、地図に記された集落跡地へ向かう。しかし、その道中の電車で不可解な死亡事故が起こり……。
みたいな感じです。
感想としては……
①謎解きゲーム感覚で面白い
他の作品にも言える事ですが、今作は特に図解のイラストが多くて状況を非常に把握しやすいです。また、文章のあらゆる場所に『伏線』『違和感』が隠れています。
これらの特徴から『ミステリー小説』を読むというより『謎解きゲーム』をしている気分で楽しいです。
本を読むのが苦手、という人にもおすすめ。
②わざとらしいトリックが逆に心地よい
雨穴氏へのインタビューでも話題になっていましたが、彼(彼女?)の作品は『ケレン味』を意識しているそうです。
良い意味で俗っぽい、とっつきやすいトリックが1番の魅力なのかなと思ってます。
「いやいや、ホンマにそうなるか?」みたいな展開も割とすんなり受け入れてしまいます。
③僕の1番好きな『閉鎖的な村での出来事』という設定
こういう展開、とにかくまあ好きなんですよね……。
『この閉鎖的集落でかつて……』
『一族には忌まわしい習わしが……』
『信仰を守るために……』
みたいなね。
雨穴作品に必ずある展開として『あの人達が親子だったのか…!』というのも好き。
こういう『日本を舞台にした不気味なミステリー(ホラー)』が好きなんですよね。“変な地図” はホラー要素はあんまり無いですけど。
ゲームで言うと『SIREN』とか、最近のだと『ウツロマユ - Hollow Cocoon -』、『SILENT HILL f』が好みです。
土着信仰みたいなのが出てきて、かつて巫女が生贄となり〜……みたいな展開だともう最高です。
雨穴作品は今挙げた作品ほど直接的な恐怖表現は無いですが、逆に『リアルにある範囲のじんわりした不気味さ』を味わえます。
④読了後の切なさ
YouTubeにあがっている動画作品は後味の悪いものが多いですが、書籍になっている作品はどれも終わりが切ない雰囲気になっているのが特徴です。
鬱屈とした展開のあとに、しんみり来る感じ……という、これまた僕の好きな内容になってます。
【最後に……】
雨穴作品は書籍のみならず、動画、コミック、映画と色々な媒体で楽しむことができます。
最初の方でも言った通り、今作 “変な地図” は図解も多くて分かりやすく、ここから雨穴作品に触れるのも良いんじゃないかと思います。
面白かったです!おすすめ!

サムネ用画像:変な地図と推しポケのニンフィア